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スタートアップに入社し、フィリピンのセブ島で働いている男が綴るブログ。

【書評】これからの世界をつくる仲間たちへ

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「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一さんをご存知ですか?
メディアアーティストでもあり、大学教員や研究者でもあります。
ひょっとしたら、日本よりも外国での方が有名かもしれません。

そんな落合さんの著作が(意外にも)面白かったので紹介します!

「現代の魔法使い」って呼び名とか、黒いモードっぽい服を着てハット被ってる姿とかは知ってて、胡散臭いなあって思ってましたけど、本を普通に面白かったです笑。テーマは、インターネットとかAIが進化していく中で、人は何を考えてどう生きるべきか、といった感じです。

落合陽一さんとは?

1987年生まれと比較的若い方で、こんな研究をしています。


Three-Dimensional Mid-Air Acoustic Manipulation [Acoustic Levitation] (2014-)

超音波を利用して、物体を空中に浮かせているのです。

このように空中に物を浮かべたり絵を書いたりするといった「魔法」のようなことに取り組んでいることから、堀江貴文さんが「現代」というキーワードをくっつけて世間からは「現代の魔法使い」と呼ばれるようになったそうです。

モチベーションを持つ

ここからは、本を読んで印象に残った部分を5つ紹介します。
一つ目は、モチベーションを持つことの重要性についてです。

将来的にAIが仕事を奪うという懸念に対する、落合さんの答えは以下の通り。

いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。だから、それさえしっかり持ち実装する手法があれば、いまはコンピュータを「使う」側にいられるのです。

モチベーションが無いってことは、主体性が無いってことで、つまりは命令されたことやルーチンワークをただこなしているって状態。そうなるとAIに任せた方が早くて正確だから、人がやる意味ないよねってことになってしまう。

逆にモチベーションがあれば、行動力とかアイディアが湧くことにつながる。
誰かのためになることを、やりたくてやってるってのが理想だと思いました。

クリエイティブ・クラスを目指す

「専門性を持った知的労働者」のことで、ホワイトカラーの上に位置します。
(こちらは落合さんではなく、他の学者が提唱している概念になります。)

誰も問題として認識していなかったことに気がついて、それを解決するのがクリエイティブクラスであり、そういったことができる人間を目指そうと落合さんは書かれていました。

僕がこれを読んで連想したのは、ゴールドカラーという概念です。こちらもとある学者が提唱した階級の一つで、ホワイトカラーの上に位置します。特徴の一つは、人生における移動距離、行動範囲が世界レベルであることです。日本で生まれ育って、シンガポールで働いて、アメリカに出張する、みたいな。

どちらにしても、ブルーカラーとホワイトカラーの上に位置する新たなクラスが、今後の世界を動かしていく流れが加速することになりそうです。僕もその一人になれるよう頑張りたいと思います。

自分が解決したいと思う小さな問題を探せ

大人から「好きなことを見つけろ」「やりたいことを探せ」と言われると、「僕は何が好きなんだろう」と自分の内面に目を向ける人が多いでしょう。そこからいわゆる「自分探しの旅」みたいなものが始まるわけですが、これは袋小路に行き当たってしまうことが少なくありません。
しかし「自分が解決したいと思う小さな問題を探せ」と言われたら、どうでしょう。意識は外の世界に向かうはずです。そうやって探したときに、なぜか自分には気になって仕方がない問題があれば、それが「好きなこと」「やりたいこと」ではないでしょうか。

「好きなことややりたいことがわからない問題」ね。
就活生を中心に多くの人が抱えている悩みでしょう。
今の時代は特にそうだと思う。
選択肢と情報が溢れてるから。

自分が解決したいと思う小さな問題を探すってのは、アプローチの一つとしてなかなかよいと思います。世の中に対する不満を探すと言い換えられるはず。そういった問題を見つけて解決することって、上記の「モチベーション」と「クリエイティブクラス」の話ともリンクしてますよね。

スキャニングという新技術

テラヘルツ電波の使い途はまだあります。面白いのは、「スキャニング」です。この電波には、紙や木材やプラスチックなどの物質を透過するという性質があります。

「絶対に万引きのできないコンビニ」なども作れるでしょう。買い物をするときに、レジを通る必要さえなくなります。店の棚から商品を持って帰るだけで、すべてその行動がスキャニングされて、スマホを通じてオンラインで課金されるのです。

これが実現したら、すごい便利ですよね!

レジがなくなって、会計というステップから開放される。
自動的に課金されるから万引きもなくなるという利点付き。
店側は人件費が削減できるし、もうみんなが得をしますよ。

独善的な利他性

世界に変化を生み出すような執念を持った人に共通する性質を僕は「独善的な利他性」だと思っています。それは、独善的=たとえ勘違いだったとしても、自分は正しいと信じていることを疑わず、利他性=それが他人のためになると信じてあらゆる努力を楽しんで行うことができる人だと思います。

自分の感覚を信じて突き進めということ。そしてやっぱりモチベーションが必要。
もしかしたら上手くいくかも、なんて中途半端な気持ちでやってたらダメですね。

おわりに

この本の序盤ってやたらと横文字が出てくるんですよ。それで嫌になった人とか胡散臭いとか感じた人がいると思うんですけど、僕は落合さんはわざと鬱陶しいくらいに横文字使ってるのかなと思いました。

乗り越えられた人、面白いと思えた人に読んでほしいのかって。要するに、ある種の選民を意図してるんじゃなかろうかと。(あくまでも、ちょっとした遊び心としてね。本気で、理解できるやつだけに読んでほしいなんて思ってないはず。)

ちなみにメインパートは横文字がグッと減ります。
序盤はサラッと読んで、さっさと進みましょう笑。

というわけで、興味があれば読んでみてください!